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Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド
リリース7.0
E05167-01
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DSNの例

この項では、データ・ストアの設定方法に関する追加の例を示します。

例ごとに、Windowsの「ODBC データソース アドミニストレータ」の設定およびその設定に対応するUNIXのODBC.INIエントリについて説明します。

一時データ・ストアの設定

例2.1

この例では、一時データ・ストアを設定する方法について説明します。

Windowsの場合、「TimesTen ODBC Setup」ダイアログ・ボックスで一時データ・ストアを設定できます。図2.6および図2.7を参照してください。

図2.6 データ・ストア
図2.7 初期接続属性

UNIXで一時データ・ストアを設定するには、ODBC.INIファイルで次のエントリを作成します。すべてのUNIX Platformsで使用できるドライバのリストは、「TimesTenのODBCおよびJDBCドライバ」の「TimesTen ODBCドライバ」に示されている表を参照してください。

大カッコで囲まれたテキストは、データソース名です。

[TempDs]

Driver=install_dir/lib/libtten.so

DataStore=/users/robin/TempDs

#this is a temporary data store

Temporary=1

#create data store if it is not found

AutoCreate=1

#log data store updates to disk

Logging=1

LogPurge=1

DatabaseCharacterSet=US7ASCII


注意: 一時データ・ストアはバックアップできません。

単一のデータ・ストアに対する複数DSNの作成

異なる接続属性を持ち、同じデータ・ストアを参照する複数のDSNを作成できます。

例2.2

この例では、AdminDSNおよびGlobalDSNの2つのDSNを作成します。これらのDSNは、接続キャラクタ・セット以外は同じです。US7ASCIIキャラクタ・セットを使用するアプリケーションは、AdminDSNを使用することによってTTDSデータ・ストアに接続できます。マルチバイト文字を使用するアプリケーションは、GlobalDSNを使用してTTDSデータ・ストアに接続できます。

Windowsの場合、ODBCデータソース アドミニストレータを使用して、図2.8に示すようにAdminDSNを定義します。AdminDSNは、AL32UTF8データベース・キャラクタ・セットを使用して作成されます。図2.9は、US7ASCIIがAdminDSNの接続キャラクタ・セットであることを示しています。

図2.8 TTDSデータ・ストアを使用したAdminDSNの作成
図2.9 AdminDSNの接続キャラクタ・セットの設定

図2.10に示すように、GlobalDSNもAL32UTF8データベース・キャラクタ・セットを使用して作成されます。図2.11は、GlobalDSNの接続キャラクタ・セットがAL32UTF8であることを示しています。

図2.10 TTDSデータ・ストアを使用したGlobalDSNの作成
図2.11 GlobalDSNの接続キャラクタ・セットの設定

例2.3は、UNIXでDSNを指定する方法を示しています。この例では、Solaris用のTimesTen Data Manager ODBCドライバを使用します。

例2.3

大カッコで囲まれたテキストは、データソース名です。

[AdminDSN]

Driver=install_dir/lib/libtten.so

Datastore=/data/TTDS

DatabaseCharacterSet=AL32UTF8

ConnectionCharacterSet=US7ASCII

[GlobalDSN]

Driver=install_dir/lib/libtten.so

DataStore=/data/TTDS

DatabaseCharacterSet=AL32UTF8

ConnectionCharacterSet=AL32UTF8

DSNを使用しない、データ・ストアへの接続

ttIsqlユーティリティを使用すると、事前に定義したデータソース名を使用せずにデータ・ストアに接続できます。この場合、次の内容を指定します。

Windowsの場合、ドライバ属性の値はTimesTen ODBCドライバの名前にする必要があります。たとえば、TimesTen Data Manager 7.0などです。

UNIXの場合、ドライバ属性の値はTimesTen ODBCドライバの共有ライブラリ・ファイルのパス名にする必要があります。このファイルは、install_dir/libディレクトリにあります。

例2.4

C:\ ttIsql

ttIsql <c> 1996-2006, Oracle. All rights reserved.

Type ? or "help" for help, type "exit" to quit ttIsql.

All commands must end with a semicolon character.

Command> connect "Driver=TimesTen Data Manager5.1;
           DataStore=C:\sales\admin";